経営者になった頃は、「会社を大きくしたい」と思っていました。
・売上を増やしたい。
・社員を増やしたい。
・新しい事業にも挑戦したい。
会社を大きくすることが、経営者としての成功だと思っていたのだと思います。でも、長く経営をしていると、少し考え方が変わってきます。
会社経営で本当に大切なのは、「大きくすること」よりも、「安定させ、継続すること」ではないか。そう思うようになりました。
・売上が10億円になっても、利益が残らなければ会社は苦しくなります。
・社員が150人になっても、仕事がなくなれば雇用を守れません。
・新しい事業を次々に始めても、赤字が積み重なれば、本業まで危うくなります。
一方で、
・派手な成長はなくても、毎年きちんと利益を出す。
・借入を少しずつ返す。
・社員に給料を払い、雇用を守る。
・お客様から必要とされる仕事を続ける。
そんな会社は、強い会社だと思います。
もちろん、成長を否定しているわけではありません。挑戦することも、新しい仕事をつくることも必要です。ただし、会社を存続させることが大前提。10年後、20年後にも会社が存在していること。
そして、自分が経営の第一線から退いた後も、次の世代が安心して経営できる状態にしておくこと。
それも経営者にとって、とても大切な仕事なのだと思います。
経営を続けていると、どうしても「もっと売上を」「もっと成長を」と考えてしまいます。しかし、本当に目を向けるべきなのは、「この会社は無理なく続いていけるのか」ということなのかもしれません。
会社を大きくすることは、一つの目標です。
でも、会社を潰さず、社員の生活を守り、次の世代へバトンを渡す。それこそが経営者の大きな責任なのではないでしょうか。
これからは、無理に会社を大きくするのではなく、
・「安定して利益を出せる会社」
・「社員が安心して働ける会社」
・「次の世代に引き継げる会社」
を目指していきたいと思います。
大きくする会社だけが、良い会社ではない。長く続く会社も、良い会社です。
そして私は今、「会社を大きくする経営」から「会社を続けるための経営」へ。少しずつ、経営の軸を変えていきたいと思っています。
